LEVEL-15FX069-R9-RXZX に Debian 11 をインストールする

この1年間 VirtualBoxMariaDB を開発してきたが、色々と不便な点 (Mozilla rr が使えない等) があり、Linux をネイティブインストールしたビルドマシンを構築した。その過程を記録しておく。

OS は Debian 11 を使う。サーバーは iiyama の LEVEL-15FX069-R9-RXZX 。ノート PC にデスクトップ用の Ryzen 9 を搭載した変態マシンである。

www.pc-koubou.jp

以下、やったことのメモ:

  • ここ から Live インストールイメージをダウンロードし、Rufus を使って USB メモリに焼く。今回は debian-live-11.0.0-amd64-gnome+nonfree.iso を使った。
    • non-free ファームウェアを含むイメージでないと、Wi-Fi が (out-of-the-box には) 動作しないので注意。
  • Windows 10 の「設定 > 更新とセキュリティ > 回復 > PC の起動をカスタマイズする(今すぐ再起動する)> デバイスの使用」から、USB から Debian を起動し動作確認。Wi-Fi 含め out-of-the-box で使えた。
  • もう一度 USB メモリから Debian を起動し、Graphical Installer から Debian をインストール。特に迷うような箇所はない。何となく encrypted LVM にした。
  • apt-get install ssh して、/etc/ssh_config をいい感じに設定する。sudo group に個人ユーザーを追加する。あとは ssh 経由でいい感じに設定する。
  • Debian での MariaDB のビルドは Building MariaDB on Debian を見ればよい。
  • 他にインストールするものとしては、gdb linux-perf rr clang-format silversearcher-ag あたり。

思った以上にスムーズに動いてしまった。気をつけるとすれば、non-free ファームウェアを含む ISO を使うことぐらいだろうか。


追記:

後になって LEVEL-15 が、System76 の "Serval WS" と同一のハードウェアを使っていることに気づいた。試しに System76 が提供している Pop!_OS 21.04 をインストールしてみたところ、安定性が高まったのでいまはそちらを使っている。

Debian のときは rr が動作せず困っていた(zen_workaround.py がエラーを吐く、↓と同じエラーが出る)が、Pop!_OS にしたところまったく問題なく動作している。変更したのは OS とセキュアブートの設定だが、あまりにも変化が大きすぎて何がよかったのかわからない。

セットアップ上の注意点:

  • Encrypted LVM を有効化すると、MariaDB のビルド時に著しい IO wait が出てしまい、ビルド時間が倍程度になる。セキュリティ上問題がなければオフにする。
  • リリース版だと一部の system call が instrument されない場合があるため、rr はソースからビルドする。Zen · rr-debugger/rr の kernel module による workaround を適用する。

github.com